砂あそびで見つけた異年齢のやさしいやりとり

こんにちは!今日は、異年齢交流の素敵なワンシーンをご紹介します。

2歳児さんの真剣な時間

2歳クラスの女の子3人が、それぞれ夢中になって砂遊びを楽しんでいました。バケツに石を集めたり、スプーンで砂をすくてペットボトルを満タンにしたり…。

お互いに声をかけたり、道具を貸し借りしたりはしていないけれど、3人とも、とてもいい笑顔!

この時期の2歳児さんは、道具の貸し借りをするよりも、お互いが隣にいても、それぞれが独立して遊ぶ「並行遊び」の真っ最中。
夢中になって砂を集める作業を繰り返していました。

小さな勇気と決断の瞬間!

2歳児さんたちがそれぞれに集中して砂遊びを楽しんでいるところへ、1歳児さんがやってきて、遊んでいる様子を少し離れた場所から見つめていました。
自分も同じように遊びたい、どうしたらいいかな?という気持ちが伝わってくるようです。
また少し近づいて今度は側に“ちょこん”と座りました。

そして、意を決したように、大きな声で『いーれーて!!』

予想外の返事!2歳児さんのやさしい「いーいーよ」

普段のやり取りを思い出すと、「ダメー!」という返事が返ってくることも少なくありません。
今日はどのような展開になるのか、思わず息をのんで見守っていました。

しかし、砂を集めていた2歳児さんは砂から手を離し、1歳児さんの方をしっかりと見つめると、少しだけ間を置いて、予想外の、とても優しい言葉を返したのです。

「いーいーよ」

自分の遊びに夢中な時期でありながら、1歳児さんの「遊びたい」という気持ちを受け止め、そして受け入れたのです。

育ちあいの素晴らしさ

2歳ごろの子どもにとって、「ダメ」と言うのは、自分の大切な世界を守るための大切なサインです。自分の気持ちや持ち物を守る力(自己主張)を、一生懸命育てている証拠なんですね。
今回、優しい「いーいーよ」が出たのは、自分の大切な世界を守りながらも、少しだけお友だちを迎え入れる心のゆとりが生まれたからではないでしょうか。

この異年齢の優しいやり取りは、子どもたちの持つ共感性や、相手の気持ちを察する力が育っている証拠です。
「ダメ」と言わず「いーいーよ」と言えた2歳児さんの大きな成長。
そして、勇気を出して言葉で伝えられた1歳児さんの小さな一歩。

子どもたちの成長は、いつも感動の連続だと改めて感じさせられる、素敵な砂あそびでの一コマでした。
この小さな優しさを大切に育みながら、これからも子どもたちの心の成長を支えていきたいと思います。

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